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クリエイトバリュー中村宏      「弱者の情報戦略」

竹田ランチェスター経営「弱者の戦略」を実践するための「弱者の情報戦略」を考察します

スマートフォンという名前の携帯電話はもう要らない!

ソニーエリクソンからExperia arcに、
お財布携帯ワンセグ、防水機能などを施した
Experia acroが発売されるとのニュースが流れています。


ドコモから市場に投入されたAndroidスマホはたくさんありますが、
今のところ、私がスマホとしての使い方ができると感じた機種は、
Medius、Experia arc、GalaxySの3機種だけです。


今回のExperia acroの発表の際にも気になったのですが、
お財布携帯ワンセグ、防水機能などが
あまりに強調され過ぎている気がします。
また機械としてのカタログ・スペックも強調され過ぎです。


昨年12月に、ドコモから殆ど同時に投入された2機種についても
メーカーからの発表を聞いた時に全く同じ印象を受けました。
スマホの形をしてはいるけど、実は中身は携帯電話じゃないか!」と。


実際にヨドバシカメラに行って触って来た印象ですが、
カクカクとしか動かない、切り替えにも時間のかかる画面を見て、
「やっぱりだめだ」と感じました。
スマホとして使うには完成度があまりにも低すぎると思いました。


皆さんは「スマートフォンの価値」って何だと思いますか?
どんな使い方がスマートフォンの利点だと感じますか?


結論から書くと、私がスマートフォンの価値として認めているのは
「いろんな情報メディアを、簡単に掛け合わせて使えること」です。


例えば、インターネットのあるサイトを見つけて、
「これは仕事にも役に立つし、話のネタにも使える」と思って、
Evernoteの連携機能(実のところはGmailですが)を使って
「簡単な操作でスムーズに」Evernoteに保存したり、


サイト内の動画を見て、
その動画そのものを感想と合わせてFacebookTwitter
「簡単な操作でスムーズに」投稿ができたりすることです。


動画などの「影響力」とFacebookなどの「拡散力」を
掛け合わせて使って、両者の相乗効果を活かした
コミュニケーションができることです。


繰り返しますが「足し合わせ」ではなく「掛け合わせ」です。


携帯電話でも、もちろん両方とも機能はあります。
しかし、「掛け合わせて使う」便利さに関しては
スマホでしか体感できません。


このためには「画面の切り替えが遅い」とか
「重い」と感じさせることは全くもって言語道断!
Flashで表示されるサイトが閲覧できないなんて、
それじゃ情報の集めようもありません。


いくらワンセグ、3D、お財布携帯、防水機能などを充実させても、
それらを「単体でしか使わない」のであれば、
現状の携帯電話で十分ではないですか!


防水機能をフルに活かして、ライフスタイルを充実させようと思えば、
その周辺にあるアプリやサービスも一緒に整備することが必要です。


あくまで例えですが、「癒し系の音楽を楽しめるサイト」など、
トータルで楽しめる環境を整備しなければ、
ライフスタイルを充実させることなどできる訳がありません。


日本のメーカーさんにはこの視点が欠けています。
ハードを磨くことばかりで、
ソフトウェア、ヒューマンウェアからのコンセプトが抜けてるんです。


何故、iPhoneが世界中であれほど支持されているのか、
何故、iPadがあれほど着目されているのか。


単体機能やハードスペックの優劣ではなく、
端末と周辺を合わせたトータルな環境整備を通じて、
「楽しみながらマスターする」ことで


「人間の要求に応える」というコンセプトを軸に成長しているからです。
日本人としては悔しいことかも知れませんが
是非見習っていただきたいと思います。


再び国内メーカーのタブレット端末の動向を見ると、
現在、国内のあるメーカーがiPad2に対抗するとして、
6月にも10.1インチのタブレットを投入すると発表しました。


しかし、ハードスペックに、
フルサイズのUSB2.0端子やHDMI端子が何故必要なのか、
全く理解できません。


リモコン機能も理解できません。


大体、画像を編集するにも
Android3.0上で使えるソフトが殆どないのに、
一体何をさせるつもりなんでしょうか?


スマホでやったのと同じ過ちをまたやるつもりか
と思わざるを得ません。


こういう連続性、一貫性のない考え方で、
「機能を付ければ売れるはずだ」などと考えられているのであれば、
それはとんでもない考え違いだと思います。


あるキャリアさんが最近発売されたAndroid3.0端末では、
カメラ2台での3D立体撮影が売りになっていますが、
これも同様で「楽しみ方」を一緒に提供すべきです。


Android3.0のスマホタブレットを作るメーカーさん、
販売するキャリアさんは、
ソフトやサービスを含めた環境整備に力を入れていただきたい!


私は、昨年12月にGalaxySを購入した後、
GalaxyTab、Xoomと続けてAndroid端末を購入し、
Androidの文化の成長を期待して使い続けていますが、


何をしようにもアプリが出て来ないのでどうしようもありません。


ビジネス、プライベートを通じて国内事情をかなり調べましたが、
Androidで作品を作ったり、ビジネスに活用されている事例は
まだ、ごくわずか、本当に数例しかありません。


残念ながら、このハードスペックばかりを優先する
Android文化圏と付き合っていたのでは
仕事はできないと判断せざるを得ません。
さんざん悩んだ末、iPad2を追加で購入することにしました。


こういう評価があることを是非認識していただき、
今何をすることがAndroidユーザの期待に応えることになるのか、
メーカーさん、キャリアさんは
真剣に考えるべき時期ではないでしょうか?


クリエイトバリュー 代表 中村 宏