クリエイトバリュー中村宏      「弱者の情報戦略」

竹田ランチェスター経営「弱者の戦略」を実践するための「弱者の情報戦略」を考察します

【対談:タブレット端末の可能性(No.1)】

【対談:タブレット端末の可能性(No.1)】

これは、実際にあった、ある会社のIT担当者との会話を、整理して対談形式で要点をお話しするものです。

タブレット端末の現状の活用状況をおたずねしたものです。

登場人物
【Aさん】ある中小企業のIT担当者(もちろん本業と兼任されている)
タブレット部長】私


1.会社と個人の役割分担について

(前略)
【Aさん】
タブレット端末を会社で導入したり、使うときのお話ですが、

興味を持った個人が自分で試して学習して、
会社で導入したものを自分の裁量で、自分の思いのままに使う。

ただし、セキュリティなどの方針もあるので、
ある程度のルールを作って自己責任で使う。

わが社もそうなんですが、
これが一般的な会社の
タブレット端末の導入のプロセスだと思います。

しかし、実の所、
現場では、客先で電子カタログを見せたり、
メールを使ったりしている程度で、
「わが社では、まだあまり活用が進んでいない」
というのが実態です。

タブレット部長】
現状のお悩みはよくわかりました。

個人の自主性で、さらに活用させたいということでしょうか?
押し付け的なことをなるべくせずに、という意味ですね。

いや、でも、その方針には少し無理があります!

組織としての「活用の目標」がない以上、
個人の学習だけで
今以上に活用レベルが上がるとは考え難いと思います。

組織で、仕事をするために、
具体的な活用の目標を立てるから「課題」が見つかって
それを「解決しようとする」からレベルが上がる訳です。

個人の自主性を尊重するのは非常に大切にですが、
組織の課題解決までは、
それはちょっと、期待のしすぎですね(笑)

【Aさん】
タブレット端末をさらに活用させて、投資効果を引き出すには
何をすれば良いのでしょうか?

会社として指示すべきことと、
個人の裁量で進めた方が良いことの、
その境目がよくわかりません。

タブレット部長】
まず、組織というか職場やチーム単位で、
活用の目的と目標をしっかりと作ることですね。

その上で、どんなアプリが必要か
どんなシーンで使うのかを話し合って、

それから先は個人の裁量で
工夫をししながら使ってもらうのが良いと思います。

その時に大切になることは「フィードバック」です。

やりっぱなしにさせずに、
最初に決めた目標の達成具合と
工夫の内容を報告させて
皆で共有することです。

【Aさん】
目標管理のための学習ですね。
具体的には、タブレット端末を使うことで
共有すべき目的や目標とはどんなことでしょうか?

次回に続く・・・・・

タブレット端末のビジネス活用の可能性については、以下のムービーをご覧ください。
⇒「即活!6つの活用策」はこちらから