ムービーの構成の技術
【ムービーには構成で変化を付ける!】
■1.ムービーの構成には変化を付ける
ムービーのコンテンツを制作する時に
しっかりと意識しておきたいことが2つあります。
1)どんな目的で見せるのか(見た人にどんな行動を期待するのか)
2)そのためにどんな構成にするのか
特に(1)は、ビジネスの場で使うムービーには
絶対に欠かせない要素なので、
ここをまずしっかり考えましょう。
次に、その目的に合わせて、
(2)の「ムービーの構成」がとても重要になります。
特に「提案を演出する」目的でムービーを使う場合には、
本格的な作品そのものを作る場合と違って、
3)1〜2分の極めて短い時間で
4)お客様の関心事にバシっとヒットさせる
ことが何と言っても重要です。
そこで、この2つのポイント
・「短い時間で」、
・「バシっ」と
ヒットさせるために、
「構成に変化を付ける」という手法で
筆者が日常やっていて効果がある技術をご紹介します。
■2.変化を演出する技術
ムービーを視聴する人の心理を捉えて釘づけにするための、
変化を演出する技法ですが、筆者は以下を基本にしています。
1)動画と静止画の組み合わせの変化(雰囲気が変わる)
2)長い描写と短い描写の変化(リズムが生まれる)
3)縦の動きと横の動き(興味の対象を変える)
4)拡大の動きと縮小の動き(関心の程度を変える)
5)場面の変化
6)色調の変化
7)音による変化
画面の構成を考える時にこれらの変化を利用すると、
短い時間で大きなインパクトを与えることができます。
■3.間違った編集方針に注意!
ムービーの経験が浅い人が間違いやすいことですが、
「派手に画面を動かす技術」は、
最初のうちはできるだけ多用しないでください。
例えば、動画制作のアプリには
「モーション」や「ビデオ・エフェクト」、
「トランジション」などの技術が使えるようになってます。
またiMovieでは、
静止画を再生の開始点から終了点に向かってドリフトさせる
「フォトコラージュ」の機能などが使えます。
かんたんな操作で、画面を派手に変化させることができるので、
つい使いたくなりますが、
小手先の技術をいたずらに使うと、
見る人を飽きさせるばかりでなく、
ムービー全体の印象を著しく損ねてしまいます。
(見る人が酔った様な状態になることもある)
メッセージとは直接関係の薄い派手な技術は最小限に抑えて、
できるだけ(1)〜(7)で解説した画面構成の変化で
演出を行うようにします。
例えば、お祭りなど動きのあるものを
わざわざ静止画(写真)で撮影して
それをコラージュにして動かすなどというのは
全くナンセンスです。
「動きを伝える」場合は「動画で撮る」のが基本です。
ムービーで提案を演出するには、
できるだけコンテンツの目的に合った撮影を行い、
編集もシンプルにして、
明確なメッセージを端的に伝えるようにしましょう。