クリエイトバリュー中村宏      「弱者の情報戦略」

竹田ランチェスター経営「弱者の戦略」を実践するための「弱者の情報戦略」を考察します

「情報漏洩の防止」から「組織の活力創造」のための活動へ

このブログでは、情報管理をテーマに
組織活動をどのように進めたら良いかについて解説して来ました。
特に社員の情報セキュリティ意識の向上策については、


「個人が自覚して守る」ことだけではなく、


「職場の対応力を高めて守る」ことへ
組織活動の目標を変えなければならない時期だと強く感じます。


設備や新しい技術を導入することも大事でしょうが、
それらを運用する個人の意識を高め、さらに
職場の知恵を活用することの方がもっと重要だと思うのです。


なぜなら、多様に変化するセキュリティリスクに対応することはもちろん、
この先行き不透明な時代には、活路を切り開くための活動として、
職場・組織の知恵を集めることがこれまでのどの時期よりも必要だからです。


もはや大切な情報が守れれば良いという考え方では不十分です。
職場や組織の知恵をフルに動員して
組織の価値を生み出すために、それらの情報を活用することを
真剣に考える時代だと思うのです。


こう考えると、情報を守ることを目的にするのではなく、
職場ごとにメンバーの知恵を集め活用する活動を通じて
職場や組織の活力づくりに活かすことが新たな課題となります。


そこで必要となる新たな手法や考え方は何でしょうか?
これまでの性悪説で規則や罰則を強化する考え方でないことは明らかです。


クリエイトバリューが提唱するのは、
悪意や不正な行為を監視しつつ、
ヒューマンエラーの発生を防止する活動を
「職場の全員参加による取り組み」で実現する活動です!


これは、ある製造業が取組んでいる活動を参考に、、
クリエイトバリューがさらに工夫を加えて提唱するものです。


本家・本元の企業の担当者のお話では、
かなりの手ごたえを感じているそうです。


「小さな組織のリスク管理」


活動の中心になる「全員参加」とは、
言葉通り、一か所に全員が物理的に集まったり、
同じ行動をすることではなく、


職場の活動目標を全員で共有し、
目標達成のためにメンバーが協力して問題解決に当たることです。


つまり「気付いたこと」をもとにメンバーが話し合いを行い、
互いの知恵を集めて課題を解決し、目標を達成するための活動です。


上からの細かい指示を与えてやらせるという感覚ではなく、
組織目標を達成するための課題を各職場に与えて、


職場のメンバー全員で達成のための取組み方を考えさせ、
自発的・自律的に行動させ、目標達成を進める活動です。


目標管理のための一種のエンパートメントと言っても
良いかも知れません。


内容的には、当時者意識を持たせながら活動させることで
活動目標の達成感と充実感を感じさせることが大きな特徴です。


このブログでは、この「全員参加の活動」の進め方について、
様々な角度から繰り返し解説を行って行きます。


また実際の活動を支援するためのツールとして、
「活力創造プロセスBLD」を使うと、
日常のわずかな時間を使って確実に意識を高めることができます。


「活力創造プロセスBLD」


是非ご検討ください。


クリエイトバリュー 代表 中村 宏