クリエイトバリュー中村宏      「弱者の情報戦略」

竹田ランチェスター経営「弱者の戦略」を実践するための「弱者の情報戦略」を考察します

「活力創造」=創造的な情報活用を通じた職場の活力作り

1.ビジネスコンセプトをより明確化


クリエイトバリューのビジネスコンセプトを
少しだけ軌道修正して、より明確にしたいと思います。


この1年間「機密管理」という言葉を使って
活動してきたのですが・・・


この言葉から皆さんが一般的に想像されるイメージは


1)堅苦しい
2)小難しい
3)コスト(時間)がかかる


という「3K活動」ではないかと、ふと心配になりました。


もし、そうならば私が伝えたいこととかなりずれています。
でも、最近、この溝が広がっているのではないかと感じています。


クリエイトバリューがこのブログでお話していることは
決して「機密を管理するための技術や方法論」ではありません。


そもそも情報セキュリティや機密を管理することは
方法論やレベルの違いはありますが、
既に殆どの企業で取り組まれている活動です。


そこに今さら、外部の人間である私がなんのかんのと言っても、
会社の方針に影響を与えることができるなどとは思っていません。


では何をアピールしているのか、ということですが、


情報セキュリティや機密管理の直接的なご支援よりも、
「職場の全員参加と情報活用による活力づくり」を
お手伝いさせていただきたいのです。


このコンセプトを表す言葉としては「機密管理」は適当ではないと判断し、
今後は主旨をもっと明確にするために
「活力創造」というキャッチフレーズを使うことにします。


「活力創造」で目指したいのは、
各職場での「話し合い」によって「気付き」と「相互の啓発」を進め、


メンバーの知恵をフル活用することで、
情報を守るのみならず積極的に活かす職場環境づくりです。


メンバーの相互の関わり合いを活性化することで、
最終的に職場の活力作りにつなげることを目標にします。


これに伴って、先月ご紹介した「機密管理リスクMGR」の名称を
「活力創造プロセスBLD」にネーミング変更します。

「活力想像プロセスBLD」


2.某企業での研修報告

昨日先週、ある企業さんの依頼を受け、
個人情報保護のレベルアップ研修を実施して来ました。


その企業の人材育成担当者のお話では、


Pマークの認証を取得して既に2度の更新を行い、
5年半ど活動をしているが・・・


最近は、社員の関心は停滞気味で全体的にマンネリ感が蔓延し、
毎年の全社教育への参加率も下がり気味とのことでした。


同じような悩みが多くの会社から聞こえてきます。


そこで今回は、
個人情報保護活動の技術や方法論を強化する研修ではなく、


自分自身と職場の課題を考えてもらうことを成果目標として、
参加者との対話を中心にして2時間の研修を実施しました。


内容的にも、
今までのようにルールや原則などの「あるべき論」は殆ど話をせず、


ある会社の情報漏洩事例を反面教師として参考にしながら、


組織活動面での課題、すなわち「全員参加の活動で得られるメリット」や
「全員参加の活動」のために自分が果たすべき役割や課題を
じっくりと考えていただく内容にしました。


参加者の多くは、最初、相当に面食らったようです(笑)。
無理もありません。


この会社の教育は「しなくてはならないこと、やってはならないこと」など
ルールを中心に行って来たからです。


その結果、「何をするか(What)」ばかりが強調され、


「職場全体で取組む」ことの具体的な意味、
「ルールを守ることの意味」や「ルールを守るための課題」などの
Howの部分については、殆ど考える機会がなかったのだと思います。


最初は、いぶかしげな表情をした参加者が大半でしたが


終了アンケートの自由意見や気付きの欄には、
「大きなインパクトを感じた」という感想を、
ほぼ全ての参加者が書いていました。


特に、昨日は先週の1回目に続く2度目の研修(参加者は別です)
ということもあり、


私自身にも気持ちの上で余裕があったためか、
参加者の意識がみるみる変わって行くのを実感できました。


「先生、ありがとうございました」とか
「もっとお話を聞きたかったです」というような意見がたくさんあり
すごく励まされました。


このメルマガでも再三書いているように、
職場の活力作りに視点を置くことで、


各職場に多くの気付きを感じさせ、
マンネリ感や閉そく感を打ち破る活動にすることができる、


そのような職場環境が必ず作れるのだという実感を
ますます強く持ちました。


セキュリティ活動や機密管理活動が「3K活動」(笑)だと
そう思われる皆さんは、


是非、発想の転換と実践をお勧めします。
職場環境は必ず変えることができます。


是非、クリエイトバリューにそのお手伝いをさせてください。


クリエイトバリュー 代表 中村 宏