クリエイトバリュー中村宏      「弱者の情報戦略」

竹田ランチェスター経営「弱者の戦略」を実践するための「弱者の情報戦略」を考察します

「政権与党は長期的な展望と戦略」を持つべし!

参議院選挙が終わりました。
昨年の衆議院選挙後の政権交代から1年間の、
政権与党としての評価を国民から受けた選挙です。


結果は与党の大敗がマスコミを通じて報じられています。
そして、その結果を振り返り、
首相や、周囲の議員たちから反省の弁が
さかんに聞こえて来ます。


「消費税に関する党の姿勢が国民に受け止められなかった」。
敗因はこれなんだそうです。


本当でしょうか?本当にそう考えているのでしょうか?
なんだか国民をばかにしてるんじゃないかと
朝一番の報道番組を見ていて、すごく腹が立ちました。
我々が、そんなことを判断の基準にしたと思ってるのでしょうか?


選挙戦略からは確かに大きな論点の1つではあったと思います。
でも、それだけなのでしょうか?
(同じ消費税に前向きなJ党は圧勝しています)


そんな目先の判断ではなく、
国民は「国を変える」ことを期待しているのですよ。M党さん。


その期待を昨年の衆院選挙で背負ったはずなのに、
政権与党として、この1年間で納得できる成果が出せていないと、
これ以上、国の改革をあなた方には期待できないと、
国民がそう判断した結果なのですよ。


同じ連立を組んだ各政党が票を減らしたのも同じ理由だと思います。
そんな短期的な目先の展望で判断するのではなく、
期待にこたえられなかったことを素直に反省すべきだと思います。


ものづくりでも、経済活動でも、国際貢献でも、
全ての面で戦略を持って臨み、
国際協調の中で、我が国は国際競争力をつけることが
現時点ではもっとも重要な課題であるはずなのに、


この1年であなたがたは何を変えられたのですか?
我々、民間企業にとっての経済状況は苦しくなるばかりです。


首相1人の発言に責任を負わせたりせずに、
この1年を振り返って、
国を変える展望や戦略など、
政権与党として足りなかったものに本質的に向き合うべきです。


「国が栄える基盤を作る」ことが政治の最も重要な仕事です。
どうやってそれを実現するのかという
長期的な展望や戦略や覚悟がないのであれば、
政権など担当すべきではありません。


選挙に勝つことばかりを考える選挙屋さんや、
政権を取ることばかりを考える政治屋さんは要りません。
命がけで国の改革に取り組む、
本物の政治家を我々は望んでいるのです。


異なる視点を持つ方々もたくさんいらっしゃるでしょうが、
少なくとも私はこのような見方をしています。

めったに政治のことには触れないようにしてきましたが、
あまりに「おかしい」と感じたので、
今回ばかりは書かずにはいられなくなりました。

お許しください。