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クリエイトバリュー中村宏      「弱者の情報戦略」

竹田ランチェスター経営「弱者の戦略」を実践するための「弱者の情報戦略」を考察します

ダイエットに見るマネジメント活動

何だかよくわからんタイトルになってしまって申し訳ありません。


機密管理の啓発活動のマネジメントについてのお話なのですが、
私が今月、プライベートに取組んだ「ダイエット大作戦」が成功したので、
これを例にとってお話しようとの試みです。


実は、今年の1月から、毎日、1時間の「ウォーキング」をしています。
もう半年になり、体の異常が次々と改善されて行く中で、
どういうわけか「体重」だけは減らなくって、これが悩みのタネでした(笑)


先日、あるNHKのTV番組で「体重を量って記録するだけ」という
超簡単なダイエット法が紹介されていたので、
ものはためしと取組んでみたんです。
結果は、1ヶ月間でなんと着実に「2kg」も減って大成功です(笑)


それでこれがマネジメントとどのような関係があるのかと言うと、
「今月は体重を減らす。できれば1kg以上は減量する」
というのが目標に当たります。
従って「1kgの減量」が成果指標(いわゆるKGI)になります。


そして、どのような取り組みでこれを実現するかという、
行動指標(いわゆるKPI)に当たるものが
「体重を毎日、起床後と就寝前の2回図って記録する」というものです。


1.活動後は、まず「成果指標」(KGI)の振り返りをする


つまり、今月の達成目標である「1kg減量」が達成できたのかのチェックです。
今月は結果的に達成できました。
一応「めでたしめでたし」という所でしょうか(笑)


しかし、このチェックは「振り返り」の最初の1歩に過ぎません。
なぜかというと、成功の要因をきちんと評価しなくてはならないからです。
そうしないと、なぜ減らせたのかが分からず、2度目の成功はありません。


では、その手順をお話しましょう。


2.「行動指標」(KPI)の振り返りをする(その1)


成果指標の振り返りに続き、次に行動指標である
「体重を毎日、起床後と就寝前の2回量って記録する」が
目標通りに実施できたのかどうかを振り返ります。


「結果がOKだからもう良いじゃない」なんて考えないでください。
要因がはっきりしない成功は「偶然の成功」に過ぎず、
2度目は上手くいくとは限りません。


一時期、うっかり付け忘れたことがありましたが、
概ね記録できていて、毎日、体重の変化を観察していました。


どうやら「体重を毎日、起床後と就寝前の2回図って記録する」行為が
日常の生活パターンをコントロールする意識と行動を自然と生み出したようで、
その結果「1kg減量(実際には2kg減量)」が成功したと言えそうです。
これが今月の活動(笑)の成功要因のようです。


では、成果指標も行動指標も共に問題なく達成できているし、
その結果、目標であった「1kgの減量」が成功したから、
これで何の問題もないかと言うと・・・実はそうはいきません。


この場合もさらに上を目指すための課題を探す必要があります。
このお話は
「5.成功した場合は『めでたしめでたし』で良いのか」で解説します。


3.「行動指標」(KPI)の振り返りをする(その2)


「体重を量って記録する行為によって減量を果たす」という仮説は、
今回は比較的簡単に実証できました。
しかし、普通はマネジメント活動ははこんなに簡単にはいきません。


もし成果指標である「1kg減量」ができなかった場合は
どうすれば良いのでしょうか?(こっちのケースの方が多いはずです)


「成果指標」が達成できていない時は、まず「行動指標」を振り返ります。
目標を達成するための行動が、計画通りに実施できたのかという振り返りです。


「体重を量って記録する」行為がきちんとできていなかったら、
それはもう仮説を検証するための活動とはいえません。
従って「体重を量って記録する」行為を阻害した要因を考えて、
その原因を取り除き、
確実に「体重を量って記録する」ことが課題となります。


4.「行動指標」(KPI)の振り返りをする(その3)


今度は、「成果指標」が達成できていない時に、
「行動指標」の振り返りをしたら、
目標を達成するための行動は「計画通りにできていた」場合の話です。


ちゃんと毎日「体重を量って記録する」行為を行っていたのに、
「1kg減量」ができていなかったら、
これはもう仮説が誤っているとした言いようがありません。
ですから仮説を修正します。


つまり「「体重を量って記録する」以外のことが
減量のためには必要だという結論です。


従って、新たな手段、または追加の手段を考案して、
新たな気持ちでダイエットに励むことが課題となります。


5.成功した場合は「めでたしめでたし」か


結論から言うとそんなことではマネジメントとはいえません。


実は、記録をじっと見ていて、
明らかに体重の変動の原因と思われる日常の生活要因に気付きました。
2〜3日間の平均の食事の量が上手くコントロールできていない時に、
急激な体重の変化(上昇)が起きていることがわかりました。


だから、食事の量(カロリー)のコントロールに注意を払うことが
ダイエットを「より効率的に進める」ための課題となります。


という訳で、どのようなケースであれ、改善の課題というものが必ずあります。


6.形式的なマネジメントを脱して「振り返る力」をつける


計画(書)を作って、目標を具体化(数値化)し、取り組み手順を文書化して、
取り組み方を教育し、実施した結果を定期的に監査し、改善の指示を出すこと。


世の中にはこのような行動をマネジメント(PDCA)と称する人がいますが、
これはマネジメントを実践するためのプロセスの一例にしか過ぎません。
マネジメントの目標を達成するための行動であって、目的ではないんです。


「マネジメント」という言葉が意図するもの(目的)は「振り返りと挑戦」です。
だから目前のマネジメントの進め方の形式を議論するよりも、
実践したことが目指した結果に結びついたかどうかを検証することで、
マネジメントの進め方そのものの課題を見つけ
プロセスを磨き上げる方が組織にとってははるかに重要です。


教育を実施して、確認テストで理解度をチェックしてるから、
わが社の啓発活動には問題ないと
堂々と言い切ることができるでしょうか?


個々の社員の学びと理解が
真に身の回りの監視と自発的な行動に結びついているかどうか、
そこを検証しないと
啓発活動の振り返りができていることにはならないと思います。



機密管理の啓発活動はとても時間がかかるテーマです。
トップダウンで「やらされること」に慣れた心理に
大きなインパクトを与えて、
職場の内部から意識変革を起こすことがいずれ必要になると思います。


機密管理マインドBLDには、
各職場の方々の意識変革を促すことはもちろんですが、


啓発活動を企画・実践する方々にとっても、
今までの進め方を見直すための視点を数多く入れました。
いわば、組織変革の起爆剤です(笑)


これで機密管理の啓発活動のマネジメント力を
是非高めていただき、


社員が自発的に行動する職場環境を
是非作り上げていただきたいと思います。
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クリエイトバリュー 代表 中村 宏