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クリエイトバリュー中村宏      「弱者の情報戦略」

竹田ランチェスター経営「弱者の戦略」を実践するための「弱者の情報戦略」を考察します

「本気で話し合う」ことの大切さ

機密管理マインドBLDでは、話し合いによる職場学習を推奨しています。
この「話し合い」を効果的に進めて学習の成果を得るため
前提となる大切なことが1つありますので今日はそのお話をします。


その大切なポイントとは「本音で話し合う」ことです。
また「本音で話ができる職場の信頼関係を作る」ことです。


それはなぜか?


本音で話し合うことができない職場では、
真に重要な問題がメンバーの思いの中に埋没してしまって、
解決すべき問題があることに皆が気付くのが大幅に遅れるからです。


例えば、思ったことを素直に言ったばかりに大目玉を食らう、
あるいは厳重に注意される、
あるいは誰も耳を貸すことなく殆ど黙殺に近い状態に置かれる、など。
そんな経験をしたら人間は次にどのような行動を取るでしょうか?


そう。素直に思いを表に出すことを躊躇するようになりますね。
誰が聞いても問題のない「無難な意見」しか出さなくなります。


でも、皆さん、お分かりのように、
イエスマンばかりが生まれるような、そんな空気が充満した組織は、
上の命令がなければ(自発的には)動くことができない
硬直した組織に最後にはなってしまいます。


せっかく職場学習の場を設けて話し合いをしても、
建前できれいごとばかりが並ぶのでは、
そこからは本当に問題解決につながるアイデア
生まれてくるはずがありません。


これでは相互啓発などできるはずがありません。
相互に啓発できない組織には、知恵や元気の相乗効果は生まれません。
単なる分業の組織であり「チーム力」が高まることはありません。


だから自由闊達に意見が出てくる職場を作ることは
とても大切なのです。
それも、いつでも自由に意見が言えることが大切なのです。
普段は厳しく統制をしていて、
都合の良い時だけに「本音を言ってくれ」などと言っても無理です。


これにはお互いが、日常から「聴く」ことを徹底するしかありません。
明らかに間違っていること、
明らかに考えが足りないこと、
仕事仲間の発言にはいろいろ不満があるとは思いますが、


とにかくいったんは受け止めましょう。
「君なりに一生懸命考えてくれたんだね」とか、
「良い提案をしてくれてありがとう」など、
まずはねぎらいのことばでも一言かけて受け止めることです。
そうすれば相手の心が開きます。
そしてアドバイスを受け入れる心の準備が整います。
意見をするのはそれからで十分です。


間違っても、
「お前、何言ってるんだ?馬鹿じゃないの?」みたいな態度は、
絶対にやめましょう。
「拒絶」は互いの信頼関係を一気に壊してしまいます。


そういえば、私がお手伝いしているある会社でこんな話を聞きました。
その会社は、普段からとても自由闊達に意見が言える組織なのだそうですが、


ある時に、仕事でミスをした部下が注意をした上司に向かって、
「私が間違いをしたのは、上司であるあなたの指導の仕方に問題があるからだ」と、
このように堂々と、悪びれることもなく発言したそうです。


これはさすがに極端な話で、本人は明らかに責任逃避をしていて、
社会人としてのマナーにも問題があると思いましたが、
ある意味、こんな意見でもきちんと聞いてもらえるのだと思うと
少し羨ましくなりました。


日常から、思ったことをきっと腹の中に隠すことなく、
各メンバーが腹落ちするまで話し合う、
そのような組織文化ができているのだと思えたからです。


だから、このような問題発言があっても、
「あいつはだめだ」と本人の人間性を否定するのではなく、
その問題発言が生まれた要因、
例えば、
1)本人の心理的モラルにマイナスの影響を与えた要因が職場になかったか
2)問題ある思考プロセスを生み出す原因となった仕事の仕組みはないか
3)問題を早期に発見するためのチェックの仕組みはあるのか


などがきっと徹底的に話し合われたのではないかと思います。
そして、問題を取り除くための工夫がなされたはずです。


「目前の現象から組織の中の隠れた問題を発見できること」を
「情報管理ヒヤリハット対策」などのホームページで紹介して来ましたが、


「本音で語る」ことは、ヒヤリハットを見つけるのと同じで、
とても重要なことだと思います。


こう考えると、機密管理活動には人間同士の信頼関係がものすごく重要で、
コミュニケーションの方法を真剣に考えなくてはならないことがわかります。


「機密管理マインドBLD」の教材は、
職場のコミュニケーションで留意すべき問題を数多く提起しています。
この意味で「機密管理マインドBLD」は情報セキュリティの技術学習ではなく、
組織のコミュニケーション学習に重点を置いた教材となっています。


プロモーション用のFlashムービーでもそれがよくおわかりいただけると思います。
「機密管理マインドBLD」ご紹介ムービー


次回からは、この機密管理活動を上手く進めるための、
職場のコミュニケーション活動について解説して行きたいと思います。


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クリエイトバリュー 代表 中村 宏