クリエイトバリュー中村宏      「弱者の情報戦略」

竹田ランチェスター経営「弱者の戦略」を実践するための「弱者の情報戦略」を考察します

「情報活用」の意義とねらいを考える

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1.「情報活用」の意味

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 今日は「情報を活用する」ということを考えて見ましょう。


 「情報を活用する」というのは一般的に使われている言葉ですが、
 この「活用する」という意味をどのように捉えていらっしゃいますか?


 手に入れた情報をもとに行動する、判断する、
 それが「活用」だと考えているとすれば、もう少し深く考えて見ましょう。


 情報というのは「事実」を表すものです。だけど、単なる事実、そのもの。
 天気で言うと「今日はどしゃ降りの雨です」というようなものです。


 しかし重要なことは、ここから「意味」を考えることです。


 「今日の仕事」という視点から「切って考えてみる」と、
 日照り続きの農家にとっては恵みの雨だけど、
 露店のアイスクリーム屋さんにとっては客足が遠のく大敵です。


 同じ「事実」に対しても、立場や境遇によって「意味」が異なるのです。


 従って、情報が表す事実を、ある角度や視点で「切って」考える。
 そしたら、考えた結果、そこに「気付き」が生まれてきます。


 この「ある角度や視点で切って考える」ことで「気づき」を得て、
 その気付きにもとづいて行動する。
 これが「情報を活用する」という意味だと僕は考えています。


 アクティブ・リスニング(傾聴)という言葉をご存じですよね。
 言葉だけで相手を捉えるのではなく、
 五感を動員して、


 その言葉を発した相手の心理状態、境遇、立場なども想像しながら、
 相手を「理解する」ことですね。


 つまり言葉という情報だけを受け取るのではなく、
 言葉を通じて相手を理解する、という行動ですが、これと全く同じです。

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2.「情報活用」のねらい

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 情報を「処理」することが情報を「活用」することではないということを、
 少しだけおわかりいただけたでしょうか。


 なぜ、この話を今日したのか言うと、
 「情報をもとに考える」ことが「自律的な行動」につながるからです。


 「言われたこと、指示をされたことはしっかりできるけど、
 それ以外のことはなかなかできないな〜」なんて言われるようじゃ、
 情報を処理しているだけで、「考えて行動」しているとは言えません。


 いつまでも具体的な指示を受けないと行動できないのではロボットです。
 それではNGなんです。


 これからは、間違いなく自発的にものを創造できる人が重用されます。
 だから個性あるものの考え方ができなきゃだめなんです。


 そのためには、自分なりの切り口でものごとを切り込んで、
 気付きを得て行動できること、人にアピールできることが絶対に必要です。


 だから、日々訓練です。処理ではなく「意味を考える」訓練。


 こうして「気付きの力」を鍛えてください。
 いつか「できるヤツ」と言われるようになります。
 周りからの信頼につながります。


 がんばりましょう。

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 「生き生き社員力」組織化コンサルタント 中村 宏(クリエイトバリュー代表)