クリエイトバリュー中村宏      「弱者の情報戦略」

竹田ランチェスター経営「弱者の戦略」を実践するための「弱者の情報戦略」を考察します

若者を魅了するリーダーの資質

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1.若者を魅了するリーダーの資質

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 昨年のリーマンショックに端を発した世界同時不況の影響は今なお深く、
 地方経済の回復はいつになるのやら、
 以前根強い停滞感が漂っています。

 この閉塞感を打ち壊すためには明るい材料が必要ですが、その1つは

 「次世代に向けた人材の育成が新たな時代を開くカギになるにちがいない」
 ということと、
 「経済全体が停滞している時こそ人づくりの絶好の機会」だということです。

 一見開き直った乱暴な考え方に聞こえるかもしれませんが
 経済全体が低迷している中では覚悟を決めて組織に力を蓄積することを
 重要なテーマと見ている会社も多いはずです。

 (「売上が要らない」なんて意味じゃありません。念のため)


 では、各社が必要としている次世代のリーダーとはどんな人材像なのか?

 皆さんがこれから会社の中枢に入って活躍しようとする時に、
 いったいどんなスキルが求められるのかを考えて見てください。

 その答えは、右肩上がりの成長期とも、またバブル崩壊後の時期とも違った
 新たなリーダーシップのスタイルが求められている、ということだと思います。

 今回は、若い方々が「生き生き社員力」を目指して成長される時に、
 会社にとって魅力あるリーダーとはどのような人材像なのか、解説します。

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2.若い人の行動スタイルはこう見える!

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 僕なりに、今の若い人を一言で言い表すならば、
 それは「個室文化で育った人」という言葉がぴったりでしょう。

 自分だけの部屋にいながら、自分が欲しいものはほぼ全てが充足、
 携帯電話1つがあれば世の中のありとあらゆる情報を手に入れ、

 学校生活でも、あくまで自分の思いを中心に、
 マイペースな生き方を貫いてきた・・・

 いま思い出しましたが・・・・
 小さな子供たちが手に手にゲームボーイを持って集まり、
 円陣を組んで座り、
 めいめいが互いに会話することもなくゲームに没頭している。
 その子供たちが、そのまま成長して大人になった。
 そんなイメージではないでしょうか。 

 
 怒らないでください。悪い意味で書いているのではありません。
 皆さん、多くの若い方々が育って来た今日のこの環境と、
 我々、おじさん組が育ってきた環境にの間には、
 成長のプロセスに大きな、大きな相違があるのです。

 このことを、大人(先輩社員)も、若い人もちゃんと理解しないと、
 お互いが、気持の通じない「異星人」に見えてしまう(笑)、
 このことを言いたかったのです。


 大人の目から見ると、若い人たちの行動は以下のように映ります。

 人との関わり合いの中で揉まれる経験が不足してる。
 人間関係のねじれに弱く、もろく、踏ん張りが効きにくく、脆い。

 だけど反面、ものすごい情報収集・処理能力を持っていて、
 高度情報化社会の中で、洗練されたより高度な教育を受けてるし、
 さまざまな知識を実践できる潜在能力は持ってるはずだ。

 そして間違いなく、あと10年もしないうちに、この連中が、
 会社の中枢に入り、会社を背負って活躍することになるはずだ。

 大丈夫かいな?と(笑)

 多くの期待と不安が入り混じりながらも、
 「よし、なんとか鍛えて一人前にしてやろう」と燃えているのです(笑)

 「うざい!」などと言わずに、先輩の背中を良く見てみましょう。
 経験から学ぶことと情報を手に入れることとは全く別のことなのです。
 このことは来週解説します。

 話がそれましたが、ここで、新しい時代のリーダーとして
 皆さんにぜひ目指して欲しいことを解説します。

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3.新しい時代のリーダーに求められるスキル!

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 結論から入ります。
 新たな時代のリーダーに求められる資質、それは「将来を見せる」力です。
 会社・組織の魅力あるビジョンを描き、皆に語りかけ、共感を得る能力です。

 これまで言われてきた「チームや組織を率先垂範する力」、
 「人の能力を引き出す力」に加え、
 この「将来を見せる力」が、
 これまでのどの時代よりも次世代のリーダーに求められる時代になったと思います。

 私はこのような次世代リーダーを「生き生き社員」と呼んでいます。
 「生き生き社員」が会社・組織の変革をビジョンを描きプロデュースする能力を
 「生き生き社員力」と呼んでいます。

 「生き生き社員」の人材像はこちらをご覧ください。
 http://www.createval.com/ikiiki.html

 ビジョンを描き、共感を得てチームを組織し、協力者のネットワークを構築し、
 変革のビジョンの実現を推進していく中で、

 周囲の人たちを協働の場に巻き込み、各々の考えを尊重して行動させ、
 成功させることで周囲からの信頼と評価につなぎ、自己実現を実感させること。

 つまり変革の実現を通じて仲間をプロデュ−スする力を高めること、
 これこそが職場や組織の中で求心力を作り出すカギだと思います。

 「これは本当に組織が変わるかもしれない」と期待させることができれば、
 この期待感は人のモチベーションを高め、組織力を高める、
 プラスのスパイラルを生み出します。

 このような意味で、変革のビジョンを描き、実践するプロデュース力が、
 これまで以上に求められている時代になったと思います。

 僕はこの変革をプロデュースする活動をご支援しています。
 是非ご参考までにご覧ください。
 http://www.createval.com/planning.html

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4.来週の掲載予定について(予告)

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 来週は「テーマ2.情報活用力を戦略に活かす」の最初のコンテンツです。

 「情報の活用がもたらす意味について」という内容でお伝えします。

 楽しみにしていてください。


 「生き生き社員力」組織化コンサルタント 中村 宏(クリエイトバリュー代表)