クリエイトバリュー中村宏      「弱者の情報戦略」

竹田ランチェスター経営「弱者の戦略」を実践するための「弱者の情報戦略」を考察します

自然の免疫力で体調を復元する

開設から2年ぶりでホームページを全面リニューアルしました。


ですが、安心したのも束の間、油断と疲れから風邪をひいてしまいました。
我ながら風邪には極めて弱く、若い頃から数日寝こむことも珍しくありません。


でも、今回は思い切って一先薬を飲まず、自然の治癒力で治してやろうと思い、
1.まず十分な睡眠をとる。(最近、睡眠不足が続いていたので)
2.手荒い、うがいを何度も繰り返す。
3.マスクをかけっぱなしで喉粘膜に湿度を与え保護する。


を徹底してやってみたところ、あれほどひどかった喉の痛みが1日で消えました。
体内にある自然の免疫システムが最大に働いて病原体を駆逐してくれたようです。


さて、会社の経営、特に組織運営も整理してみると以下のような機能になります。
1.課題を発見する力(体内への外敵侵入をキャッチする)
2.課題に対して対応する能力(好中球、マクロファージの働き)
3.効果を評価して必要なら追加対策を発動(T細胞、B細胞、NK細胞の働き)
4.一連の対策ノウハウを抽出し活用する力(同様の外敵を識別し攻撃する抗体を作る)


自ら異常を発見し、自ら対処する能力を高め、環境に対応することで生き残る、
この免疫システム(生体防御機能)の仕組みは、会社組織のPDCAと全く同じです。


体の免疫機能を発揮して環境対応力を高めるには、体の状態をベストに保って、
●各々の免疫細胞がその力をフルに発揮できるようにすること、
●各々の免疫細胞間の連絡と連携が円滑に進むようにすること。
が重要です。


会社組織の場合は「人」が免疫細胞の役目を果たします。
従って、「人」を機軸に考えて、1人1人の社員が自ら課題を発見し、自ら考え、
チームで対処する自律能力をいかに高めるかが本質的な経営課題であるはずです。


言い換えると、自ら生み出せるものが、その組織の能力としてのベストの成果であり、
そのベストのレベルを高めなければならないということです。


この自律能力を高めるために、僅かな刺激を外部から与え新しい課題に気付かせたり、
自律能力を阻害している内的な要因に気付かせ、それを取り除くよう動機付ける。


実施主体はあくまで当事者である各企業・組織であり、それを手助けして実現させる、
これがクリエイトバリューの仕事なのだと考えています。


医者というより、いっしょに目標を実現するコーチの仕事ですね。


クリエイトバリュー 代表 中村 宏