クリエイトバリュー中村宏      「弱者の情報戦略」

竹田ランチェスター経営「弱者の戦略」を実践するための「弱者の情報戦略」を考察します

「生き生き社員」による創造的コラボレーションを目指して

私はクリエイトバリューという名前のコンサルティング事務所を経営しています。
ここでクリエイトバリューが目指すものについてお話をします。

個人情報保護法が正式施行される前の2005年の3月からPマークやISMS認証取得
などの情報セキュリティ・マネジメントの仕組みづくりを行なってきました。


正式なコンサル契約を締結していただき、ご支援を行なった会社は延べ30社近く。
この他に、パートナーからの依頼で様々なセミナーや研修の講師の経験があります。
昨年からは、ある行政機関の情報セキュリティ研修の講師も勤めることになりました。
全部で100回近く、セミナー講師や研修講師を経験しています。


このような活動を通じて、企業や組織の情報活用面からの組織作りをご支援する中で「お
や」っと感じたことがあります。


多くの会社・組織では設備投資やITなどハードウェア面の投資は積極的ですが、これを
運用する社員同士のコラボレーションなど、人間の意識変革に関わる部分にはそれほど多
くの関心が払われていないということです。


(と言うより、手がつけられていない。諦められている?)


「中小企業は人が鍵」と言われるように、人に対する投資はハードと比べてはるかに重要
なのに多くの企業では人づくりはまだまだ手付かずに近い状態だと思われました。


一般的に人材の育成には長い期間がかかります。
従って、中長期の事業計画にもとづいて必要な人材像と育成の方針を決め、継続的に育成
しなくてはなりません。


このニーズを既製の研修パッケージだけでカバーすることはかなり難しいです。
なぜならパッケージは、多数の企業の共通のニーズを商品化したものであり、企業固有の
問題に関して足りない部分は各企業が自分で補う必要があるからです。


こう書くと、例えばITの分野でERPで全ての業務をカバーできるのではなく、各企業
の戦略課題に合わせて採用すべきもの、自前でやるものを取捨選択する意思決定を行なう
のと似ていますね。


これには人材育成の専門的な視点を持った人材が必要です。
しかしながら、昨今の環境変化の速度が速い時代にそのような専門家を自前で養成する余
裕はありません。


既製品ではなく会社の戦略と現場の実情に応じた「痒い所に手が届く」オーダーメードの
人材育成施策がすぐにも必要です。
私はこの問題に対応したいと考えています。


このような問題を解決するには、「自律的に自ら問題を感じ、解決策を考え、行動を通じ
て検証し改善できる」組織を作らねばなりません。


私はこのような組織に向けて「組織(チーム)を引っ張り、コミュニケーションの核とな
ってメンバーを動機付け、職場に活気をもたらす人材」を育成すべきだと考えています。
このような人材を「生き生き社員」と名づけ、人材の「生き生き社員」化と、生き生き社
員による創造的なコラボレーションができる組織づくりをご支援する仕事をすることにし
ました。


このブログではこのようなお話を書いてみたいと思います。


クリエイトバリュー 中村